2025年5月24日(土)〜 6月21日(土)
*オープニングレセプション:5月24日(土)17時〜19時
開廊時間:12.00-18.00
休廊日:日、月、祝
鹿野震一郎(b.1982)は、トランプや、サイコロ、床に小枝を配置して造られた迷路といったモチーフを、視点や大きさや関係性を変えて描いてきました。そうすることで一枚では完成しているように見えた作品が、他の絵との関係性を通して謎めいた雰囲気や象徴的な意味合いを強め、日常の事物の背後にある複雑な物語や、世界を解き明かす法則が隠されていることを仄めかしているかのようです。
“これまで描いてきたオブジェやストロークに新たな要素を加えてひとつの文のような体系を形作りながら絵に配置する。様々な時間や空間を織り込みながら画面が構成されていき、絵に描かれた断片をまたコピー&ペーストを繰り返したりして別のキャンバスへと移動させ、新たな連なりを生み出したり異なる意味へと変換しつづける。文字単体では意味を持たずとも、連なりによってテキストとしての意味を生じさせるように、絵の中で様々な断片が連鎖することで新たなリズムや意味を獲得していく。また展示空間では絵の中だけではなく、作品同士の関係性を新たに繋げなおしたりして遊び続けられる。今回の会場であるSatoko Oe Contemporaryの空間に絵画を配置することはアトリエで絵を描いているときはまた異なった風景が出現するはずで、そこで私自身もまた鑑賞者としてどのようなテキストを編み直すことできるのかが楽しみだ。それぞれの鑑賞リズムを使いながら絵画内や展示空間といった限定された状況で、自由にそれぞれのテキストを編んでほしい。”
鹿野震一郎
今回の個展では、「text」という展覧会タイトルのもと、まるで文章のようにモチーフが紡がれ、繋がり、場面展開していきます。
これまで鹿野が描き溜めてきた痕跡と、今後の場面展開を想像しながら、皆様にご覧いただく機会になればと願っております。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
Satoko Oe Contemporary
合同会社 A and O Arts
東京都江東区白河3−18−8 第二杉田ビル1階
03-5809-9517
12-18時 日月祝日休廊