S.O.C

丹羽良徳が展覧会に参加しています。

丹羽良徳が、「青森EARTH2019:いのち耕す場所 -農業がひらくアートの未来」展に参加しています。
2019年10月5日(土)-12月1日(日)
会場:青森県立美術館

詳細はこちら→ 青森EARTH2019

長谷川繁と丹羽良徳

2019年10月23日(水)〜 11月16日(土)
オープニングレセプションはありません
開廊時間:12.00-19.00
日、月、祝、休
11月2日(土)臨時休廊

長谷川繁(b.1963)と丹羽良徳(b.1982)の二人展を開催致します。
今年新たにリプレゼントすることになった二人のアーティストの、本邦初公開の作品を中心に展示致します。

長谷川繁は1963年生まれ。主な展覧会に、2019年「PAINTING」Satoko Oe Contemporary(東京)、2010年「絵画の庭」国立国際美術館(大阪)、2010年「公開制作49」府中市美術館(東京)、2009年「放課後のはらっぱ」愛知県美術館(愛知)、2005年インドトリエンナーレ(デリー)などがあります。2013年「ユーモアと飛躍 そこにふれる」岡崎市美術博物館(愛知)以降今年3月弊廊にて個展を開催するまで、作品の発表を一切せず制作を続けてきました。そのため未発表の作品が多く、私達が彼の作品を見ていない空白の期間に、長谷川は一人何を考え、何を制作していたのか、紐解く機会になれば幸甚です。本展では、未発表の絵画作品に加え、ドローイングも展示致します。

丹羽良徳は1982年生まれ。今夏弊廊にて、2020年東京オリンピック・パラリンピックと同会期に個展を開催致しました。多くの丹羽良徳の作品は、パフォーマンス、映像、インスタレーション、さらには展覧会期間中に進行するプロジェクトを含むあらゆるメディアを横断した社会介入行為の形式を取ります。明示される作品タイトルはスローガン的で自己説明的で、そしてほとんどの場合は非生産的で無意味な行動を公共空間で実現する過程の一部始終を映像記録に収め、明示されたタイトル内容を実行する過程で生まれるさまざまな軋轢をさらすことにより、制度化された公共概念の外縁を描くプロジェクトを国内外で多く実現します。今回は、2017年に制作した「冷戦時代に配達された絵はがきを届け先に再送する」という映像インスタレーション作品を中心に展示致します。丹羽は2016年よりウィーン(オーストリア)にて活動しています。

この機会にぜひお運びくださいませ。

長谷川繁アーティストページ → 長谷川繁
丹羽良徳アーティストページ → 丹羽良徳

 

Luca COSTA “Fijne avond” in Amsterdam

Luca COSTA “Fijne avond”
2019年8月21日 – 8月23日
13.00-18.00
プライベートスタジオ/アムステルダム/オランダ
要アポイント
住所など詳細は lucacosta1089@gmail.com にお問い合わせください。

luca costa
tumblr→ Luca Costa
instagram→Luca Costa Instagram

HammockとしてART OSAKA 2019に参加致します。

Hammockは、4軒の現代美術ギャラリー(HAGIWARA PROJECTS, KOKI ARTS, Maki Fine Arts, Satoko Oe Contemporary)によるコレクティブです。2010年以降に設立された、同世代ギャラリーが集合体で活動することにより、既存のシステムやルールを更新する、プライマリーギャラリーとしての新たな展開を目指します。アートフェアの参加や共通プログラムによる展覧会の開催などを通して、30-40代のアーティスト
の認知向上、マーケットの開拓を目的としています。
会期: 07.05(金)14:00-20:00 *プレビュー
07.06(土)11:00-20:00
07.07(日)11:00-19:00
会場: ホテルグランヴィア大阪 26階 (大阪府大阪市北区梅田3-1-1)
部屋番号:6319

詳細はこちら→ ART OSAKA 2019

丹羽良徳個展「想像したはずの共同体」

前期:2019年7月24日(水)〜 8月9日(金)
後期:2019年8月25日(日)〜 9月6日(金)
オープニングレセプション:7月24日(水)17.00-19.00
開廊時間:月〜金:12.00-19.00
土・日:12.00-17.00
会期中無休

ウィーン在住のアーティスト、丹羽良徳(b.1982)の個展を開催致します。

人は、感情と金銭で動くと言われていますが、そのメカニズムの背景にはおのおのの成長過程で刷り込まれた価値観が大きく影響しています。つい先日までの常識では、映像は真実を写す道具として世界で認識されていたものが、テクノロジーの発達によってあっさり崩されました。しかしながら、人はどこかその映像そのものが真実であると信じたい『欲望』をどこかに感じているのも確かです。今日では、およそあらゆるニュースやメディアに流されるソースや情報が配信者の意思に沿って改変され、捏造され、拡散されつつありますが、あらゆる情報が偽物であると疑わないといけない世界は人を疲弊させるだけです。このようにフェイクニュースがもたらす問題は、現実社会における混乱の発生、権力者による政治利用の他にも、人間が生活を営む上で重要となる「理性」を破壊するのではないかという危惧すら感じつつあります。

例えば、写真技術が開国の流れと共に欧州から幕末の江戸時代にもたらされた時の人々は様々な反応をしました。未知の技術に驚いた人々は本当に様々なことを考え、根拠もなく「魂が抜き取られる」「手が大きくなる」と考える人も多く、事実残された写真を見てみると手を裾の中に入れて写っている写真が多いのは、これが原因だと言われています。今聞くと笑いばなしにしかならないような話ですが、未知の技術に説明を施すことで人間の理性を守ろうとするため、未知のテクノロジーとの出会いは人々に「考える機会」を与えました。しかしながら、現代社会では次から次へと登場する新しい技術に慣れてしまった現代人には既にこのように機智に考えることができなくなってしまいました。この展覧会は、映像メディアに内在する現代的課題であるフェイクニュースを批評的に捉え直し、これらの問題が人に及ぼす心理的影響を考察するものです。

多くの丹羽良徳の作品は、パフォーマンス、映像、インスタレーション、さらには展覧会期間中に進行するプロジェクトを含むあらゆるメディアを横断した社会介入行為の形式を取ります。明示される作品タイトルはスローガン的で自己説明的で、そしてほとんどの場合は非生産的で無意味な行動を公共空間で実現する過程の一部始終を映像記録に収め、明示されたタイトル内容を実行する過程で生まれるさまざまな軋轢をさらすことにより、制度化された公共概念の外縁を描くプロジェクトを国内外で多く実現します。また、丹羽良徳は2016年に活動拠点をオーストリアの首都ウィーンに移し、映像メディアが与える社会的な機能の側面に注目してきました。この展覧会は、2020年に迫る東京オリンピックを背景に、丹羽が2017年から2020年のオリンピック直前まで制作し続けるオリンピック開催を巡るフェイクドキュンタリーを中心とした作品群「想像したはずの共同体」の展覧会企画です。

作品は、戦後64年の東京オリンピックに重ね日本が歩んだ経済成長に重ね経済界からは熱烈に歓迎されたことに立ち戻ります。しかしながら、歴史上の国家的危機や福島の災害による放射能汚染、国際化における移民問題などの経験を経て、もはや日本はかつてのような状況ではないことは明らかです。このプロジェクトでは、2020年東京オリンピックを舞台として各国のオリンピック選手、監督へのインタビューや1964年に開催された東京オリンピック当時の記録映像、安倍首相の政治演説などオリンピックをめぐる様々な立場や、時代が異なる言説をつなぎ合わせ、2020年東京オリンピックの全種目において、誰もが実際には起こるとは思えない日本人選手のボイコットという設定の未来のフィクションドキュメンタリー映像です。映像全体のストーリーと、登場人物の発言内容が相違する状況を創作することによって、我々が予測または欲望している未来像はどのような思想と結びつき、どこから生まれるか、それは自分が希望する未来がそのまま予測する未来像として反映されるものなのかを考えると同時に、我々日本が歩んだ戦後近代史を改めて考え直します。 

丹羽良徳アーティストページ

 

長谷川繁が展覧会に参加しています。

長谷川繁が、「「新しい具象」とは何だったのか? 90年代のニュー・フィギュラティヴ・ペインティングをめぐって」展に参加しています。
2019年4月13日(土)- 27日(土)
会場:パープルームギャラリー

詳細はこちら→ パープルームギャラリー

paper works : 池崎拓也、升谷真木子

会期:2019年5月18日(土)〜 6月22日(土)
開廊時間:12.00-19.00
日・月・祝日休廊

池崎拓也と升谷真木子の新作のペーパーワークを紹介する展覧会を開催致します。

池崎は、昨年よりニューヨークに拠点を移し、彼にとって新しい文化の「吸収」と、そこに自らのバックグラウンドを投影させながら制作をする「発散」を、呼吸のように繰り返しています。今回発表する新作シリーズ「The Address on The Address」は、新天地であるニューヨークの住所に届いた郵便物に、ニューヨークでは見ることのない南国の植物「蘇鉄」の葉や、故郷徳之島を思わせる波や海のドローイングを施したシリーズ作品です。波の一部は手作りのスタンプを押したものであったり、豊かな色彩を用いたものであったり、と表情はそれぞれに異なります。通常中身を確認して捨てられるはずの封筒や、インターネット注文で届いた洋服や日用品の過剰梱包箱など、池崎がニューヨークに移り住み、その大都市のゴミの多さに驚いた、という率直な感情を発端に、日常的に無意識的に出しているゴミを、自らの住所が刻印されている唯一のものに転換し、そこに自らの出自が感じ取れるドローイングをすることで、そこに新たな空間や環境を指し示すことになるようです。

升谷は、新宿御苑の植物園を、都会のど真ん中に存在するオアシスのような存在として捉え、そこで見た色とりどりに咲き誇るカラフルな花や見たこともないような大きい葉を擁する植物を自らの日常に落とし込み、ビル群に囲まれ人工的な囲いの中で逞しく生きる植物の生命力を紙に写し取ろうとします。繊細な色鉛筆の色彩からは、都市生活の中での感情の機微を感じる一方で、大胆な構図からは、あらゆる状況を飲みこみ、乗り越えていこうとする勇敢さを感じます。今展では、オーバーサイズのペーパーワークとして壁紙を制作し、壁一面を覆います。これまでも絵画作品の中にスタンプという手法を用いてきましたが、コントロールするサイズがはるかに大きくなることで、より身体性が際立ち、空間への広がりを感じます。

環境が変わり、状況が変わり、歳を重ね、誰しもが直面するそれぞれの人生の変化を、アーティストはアーティストであるためにどのように受け入れ、時に受け入れず、制作をするのでしょうか。生きていく上での変化は、度々「寄る年波には逆らえない」「人生の荒波」など、「波」に例えられますが、二人のアーティストはその波に乗りサーフィンを試みているかのようです。若い頃に乗れたボードは今の自分には合わず、ボードの種類を変えるように、環境や状況に応じてメディアを変え工夫を凝らしながら果敢にも波に挑む姿勢を、皆様にぜひご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。

池崎拓也は1981年生まれ。主な個展に、2017年「ビューティフル♡ワールド」Satoko Oe Contemporary(東京)、2013年「楽園創造 ―芸術と日常の新地平―」ギャラリーαM(東京)、主なグループ展に、2018年「池崎拓也 + 玉山拓郎|She saw The C, though」 See Saw gallery+hibit(愛知)、2014年「奄美の芸術祭2014 徳之島アートプロジェクト」伊仙町立歴史民俗資料館(鹿児島、徳之島)など。

升谷真木子は1982年生まれ。主な個展に、2017年「light relief」ANA インターコンチネンタルホテル東京(東京)、2016年「whose sleeve?」Satoko Oe Contemporary(東京)、主なグループ展に、2013年「Kiss the Heart#2」日本橋三越ショーウィンドウ(東京)、2012年「Art Award Tokyo Marunouchi」行幸地下ギャラリー(東京)など。

 

岩永忠すけ、長谷川繁が展覧会に参加しています。

岩永忠すけ、長谷川繁が、「その先へ -beyond the reasons」展に参加しています。
2019年3月8日(金)- 31日(日)
会場:Komagome SOKO

詳細はこちら→ その先へ – beyond the reasons

鹿野震一郎が展覧会に参加しています。

鹿野震一郎が、「凍りつく窓:生活と芸術」展に参加しています。
2019年2月19日(火)- 3月10日(日)
会場:CAGE GALLERY
   東京都渋谷区恵比寿2-16-8 1F
*ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内にハンドアウトを設置

詳細はこちら→ 凍りつく窓:生活と芸術

長谷川繁「PAINTING」

会期:2019年3月23日(土)〜 4月27日(土)
オープニングレセプション:3月23日(土)18.00-20.00
開廊時間:12.00-19.00
日・月・祝日休廊

徳岡神泉(1896-1972)は、「椿」(1922)という作品を残しています(東京国立近代美術館蔵)。102.1×86.8cmというさほど大きくない画面いっぱい、はみ出るほどに描かれた椿の木は、どこか不気味な、現実から切り離された様相で、花はただそこに咲き乱れ、生い茂る葉の一部は散り枯れています。

本展に出品予定の長谷川の新作の一つに、きゅうりで縁取られたティーポットのようなも
のが描かれている作品があります。ティーポットは、ティーポットのようであってティー
ポットではなく(そもそもきゅうりも)、その上に潔い黄色で描かれている柑橘類の果実
のようなものは、柑橘類の果実ではないかもしれません。画面を縁どるように塗られた
グレーの色面は、布のドレープのようでもあり、丘陵線のようでもあります。

長谷川が、「PAINTING」を展覧会タイトルにしたことからもわかるように、ここに展示
されている作品はただ「絵画(PAINTING)」であること以外何ものでもなく、それ以上
の何かを、と求めることは、邪推も甚だしいのかもしれません。

それでも長谷川の絵画に対し、爽快感と、砂利を噛んだような不快感を覚え、腑に落ちな
いもやもやしたもどかしさがつきまとい、自分が今何を見ているのか、作家はなぜ、これ、
を描いたのか、少しでも手蔓を探そうとします。タイトルのない作品からは期待する情報
が得られず、また絵の前に立ち返り、振り出しに戻ってしまい、堂々巡りのようです。
それはまるで、私たちが長谷川の絵画へ向き合う態度を試されているかのようで、緊張感
を覚えずにはいられません。長谷川の絵画から得ようとした何かは、自らの中からしか
引き出すことができず、ただ自らの知識量と感受性を認識させられる機会となります。

長谷川繁は何を描いているのか。
長谷川繁はなぜ描くのか。

ヨーロッパを拠点に長く活動していた長谷川は、「PAINTING」をどう捉え、何を自身の
「PAINTING」と呼ぶのか徹底的に思考し、作品をただ自身の「絵画(PAINTING)」
たらしめんとすることへの執着は狂気じみています。

本展では、旧作を含め長谷川繁の新作、近作を6点展示致します。長い沈黙を破り9年ぶりの
個展となります。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。

長谷川繁は1963年生まれ。主な展覧会に、2010年「絵画の庭」国立国際美術館(大阪)、
2010年「公開制作49」府中市美術館(東京)、2009年「放課後のはらっぱ」愛知県美術館
(愛知)2005年インドトリエンナーレ(デリー)など。

 

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