S.O.C

平田尚也参加「拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽」

会期:2022年6月22日(水) ~ 2022年7月4日(月)
※最終日午後5時終了
会場:日本橋三越本店本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー


温泉大作戦

2022年9月10日(土)〜9月24日(土)
開廊時間:12.00-18.00
オープニングレセプション:初日10日17〜19時
日、月、祝、休(9月23日(金)は祝日休廊)
協賛:Cafe Sunday、ユトレヒト、uruotte、加賀美健
協力:Hikotaro Kanehira
旅行代理店:JTB
メディアスポンサー:Contemporary Art Library
宿泊:ハートピア熱海
企画:ローゼン・ジェフリー&美沙子、コブラ

この度、温泉大作戦2022が開催される運びとなりました。

温泉大作戦とは?

温泉大作戦は、各都市のギャラリーとの展示プロジェクトと温泉旅行でのコンファレンスに参加するハイブリッドなイベントです。本イベントは、志を同じくするギャラリスト同士のコラボレーションと協力のスピリットが集結し東京の現代アート界の独自の文脈を友好的に紹介することを目指しています。

温泉大作戦は、これまでに世界中で開催されたイベント、ミルウォーキーインターナショナル、パラマウントランチ、コンド、オキドキ、フレンド・オブ・ア・フレンド、ヴィラ・プロジェクト(ヴィラ・ワルシャワ、ヴィラ・レイキャヴィック、ヴィラ・トロント)や非営利イニシアティブであるNADA(New Art Dealers Alliance)、パリス・インターナショナーレ、そしてギャラリーで組織された一般社団法人日本現代美術商協会やIGA(International Galleries Alliance)にインスパイアされました。

弊廊は、アメリカシカゴからGood Weatherを、中国成都市からA THOUSAND PLATEAUS ART SPACEをゲストギャラリーとして迎え、展覧会を開催いたします。

参加アーティストは、ディラン・スペイスキー、インガ・ダニエス、チェン・キリン、岩永忠すけの4名です。


この機会に皆様にご高覧いただけますことを心からお待ち申しあげております。

 

長谷川繁参加 “ペイン天狗” 長谷川繁とO JUN

会期:2022年1月8日[土]- 4月3日[日]
会場:カスヤの森現代美術館
10:00-17:30(入館は17:00まで)
毎週:月・火・水曜休館
入館料/一般700円、学生600円(小学生400円)


グループ展:ケサン・ラムダーク、ツェリン・シェルパ、テンジン・リグドル、ノーツェ

2022年7月30日(土)〜9月3日(土)
*作品無事に到着しました。予定通り明日より開催させていただきます(7月29日現在)。
開廊時間:12.00-18.00
オープニングレセプションはありません。
日、月、祝、休
夏期休廊:8月16(火)〜20日(土)
協力:Rossi & Rossi

この度、チベット、ネパールにアイデンティティを持つ4名のアーティストのグループ展を開催いたします。

ケサン・ラムダークは1963年にインドのダラムサラで生まれチベットに戻りますが、その後すぐにスイスに移住し現在もチューリッヒで活動しています。ラムダークの作品素材は様々で、それはまるで彼の複雑な出自を織り込むかのように用いられています。プラスチック製の彫刻と鏡張りのライトボックスは、彼の追放された多文化育成の証拠です。適切な文化空間の探求は最終的に内向きになり、ヨーロッパに自身の身を置きながらチベットの遺産を理解し再接続するように制作しています。ラムダークのチベット西部のアイデンティティは、チベットと西洋両方の文化のバランスを理解し、見つける能力にあります。髪の毛からプラスチック、ビール缶からマニキュアまで、珍しい素材を組み合わせることで、ラムダークは自身の生活と作品を結びつけます。

ツェリン・シェルパは1968年にネパールのカトマンズで生まれ現在カリフォルニアとカトマンズを拠点に活動しています。シェルパは12歳のとき、伝統的なチベットタンカを学び始めました。台湾でコンピューターサイエンスと北京語を学んだ後ネパールに戻り、タンカや修道院を含むいくつかの重要な壁画プロジェクトを、伝統的なタンカアーティストとして活躍する父親と協働し制作しました。1998年シェルパはカリフォルニアに移住し、自分自身のアイデンティティを探求し始めます。伝統的なチベット密教タントラのモチーフ、シンボル、色、ジェスチャーを再考し、現代美術の表現に落とし込みます。シェルパは今年のヴェニスビエンナーレのネパール館代表として個展「Tales of Muted Spirits – Dispersed Threads – Twisted Shangri-La」を開催しています。日本では、2020年横浜トリエンナーレで作品を発表しました。

テンジン・リグドルは1982年ネパールのカトマンズで生まれ現在ニューヨークを拠点に活動しています。絵画、彫刻、ドローイングとコラージュ、デジタル、ビデオインスタレーション、パフォーマンス、サイトスペシフィックピースなど、様々なメディアを横断しながら制作しています。リグドルは哲学の影響を強く受け、その作品は、進行中の紛争問題をキャプチャします。彼にとって政治とそれにまつわる様々な問題は避けられない作品の主題です。またリグドルは「BRINGING TIBET HOME」(2014)というドキュメンタリー映画の監督としても広く知られています。この映画は、父親の最期の言葉に突き動かされ制作されたもので、亡命者の道程を辿り20トンのチベットの土を、多くのチベット難民が暮らすインドダラムサラまでトラックで密輸した様子を収めたものです。

ノーツェは1963年チベットのラサに生まれ、現在もラサを拠点に活動しています。彼の作品は、神聖なもの、俗悪、地球温暖化、環境悪化、人口過多、アルコール依存症、若者、文化と伝統の侵食、そして自身のアイデンティティを確立したいという願望、マスメディアの世界など、チベットが抱え世界中の多くの人々が共有する問題を主題としています。それらを緊急性と痛烈さを持って、様々なメディアで発表しています。

この機会に皆様にご高覧いただけましたら幸いです。 宜しくお願い申し上げます。

 

spring show:丹羽良徳、平田尚也

2022年5月17日(火)〜6月11日(土)
開廊時間:12.00-18.00
臨時休廊:5月28日(土)
日、月、祝、休

丹羽良徳(b.1982)は、2016年に活動拠点をオーストリアの首都ウィーンに移し、映像メディアが与える社会的な機能の側面に注目してきました。 丹⽻作品の多くは、パフォーマンス、映像、インスタレーション、さらには展覧会期間中に進⾏するプロジェクトを含むあらゆるメディアを横断した社会介⼊⾏為の形式を取ります。明⽰される作品タイトルはスローガン的で⾃⼰説明的で、そしてほとんどの場合は⾮⽣産的で無意味な⾏動を公共空間で実現する過程の⼀部始終を映像記録に収め、明⽰されたタイトル内容を実⾏する過程で⽣まれるさまざまな軋轢をさらすことにより、制度化された公共概念の外縁を描くプロジェクトを国内外で多く実現します。今展では、2018年の映像作品「私的空間からアドルフ・ヒットラーを引き摺り出す(抜粋版)」はじめ、「モスクワの美術館に請求書を送る」2022、ドローイング作品など20点を展示いたします。

平田尚也(b.1991)は、空間、時間、物理性をテーマに、インターネット空間で収集した既成の3Dモデルや画像などを素材とし、主にアッサンブラージュ(寄せ集め)の手法でPCの仮想空間に構築した彫刻作品を現実に投影し発表しています。仮像を用いることによって新たな秩序の中で存在するもう一つのリアリティを体現し、ありえるかもしれない世界の別バージョンをいくつも試すことによって現実の事物間の関係性を問い直し、また、彫刻史の現代的な解釈を考察しています。今展では、VOCA展2022出品作「Shelf under the Mountain」、映像作品「ECTOPLASM」2017など8点を展示いたします。

機材協力:Vrisch
ワールド協力:サックー@XR

ご高覧いただけましたら幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

 

長谷川繁個展「pot」

2022年2月26日(土)〜3月26日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

長谷川繁(b.1963)の、ティーポットを描いた作品を中心に個展を開催致します。

長谷川は現在まで、数多くのティーポットを描いた作品を残しています。1996年の代表作の一つである3mの巨大なティーポットを描いた作品は、オランダ絵画や室内画を意識する要素も見られ、たっぷりと伸びやかな筆致が印象的です。今展ではこの作品を始め、近作のティーポットを描いた作品、ドローイング作品を展示いたします。

長谷川繁は1963年生まれ。主な展覧会に、2019年「PAINTING」Satoko Oe Contemporary(東京)、2010年「絵画の庭」国立国際美術館(大阪)、2010年「公開制作49」府中市美術館(東京)、2009年「放課後のはらっぱ」愛知県美術館(愛知)、2005年インドトリエンナーレ(デリー)などがあります。2013年「ユーモアと飛躍 そこにふれる」岡崎市美術博物館(愛知)以降2019年3月弊廊にて個展を開催するまで、作品の発表を一切せず制作を続けてきました。そのため未発表の作品が多く、私達が彼の作品を見ていない空白の期間に、長谷川は一人何を考え、何を制作していたのか、紐解く機会になれば幸甚です。

この機会にぜひお運びくださいませ。

Satoko Oe Contemporary

 

Kenji INUMAKI, Kodai NAKAHARA, Bushiro MORI – from Muramatsu gallery collection

2021.12.14 – 2022.01.29
Opening hour:12.00-18.00
Closed on Sun, Mon, National holiday
Closed:12.26 – 01.10
Cooperation: Muramatsu gallery

Satoko Oe Contemporary

 

狗巻賢二、中原浩大、毛利武士郎 – 村松画廊コレクションより

2021年12月14日(火)〜1月29日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
冬期休廊:12月26日(日)〜1月10日(月)
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。
協力:村松画廊、川島良子(敬称略)

2009年にひとつの画廊が惜しまれつつも閉廊しました。その画廊、村松画廊は、銀座七丁目にあった村松時計店の付随施設として戦前より画廊業務を始めていたようですが、正確な業務開始時は不明とのこと。いずれにせよ長きに渡る美術画廊の歴史の中で、数々の名だたるアーティストの個展、企画展を開催してきました。私自身が自らのギャラリーを開き、四苦八苦しながら5年が経つ今、老舗村松画廊がどのようにアイデンティティを確立し、苦悩し、アーティストの伴走者として走り抜いてきたのか、大変興味があり、各所の皆様のご協力を経て今展を開催するに至りました。今展では、3名のアーティストに注目し、作品を展示させていただくことで、ひとつの画廊の使命、足跡まで感じ取っていただければと思っております。

狗巻賢二(1943〜)は、60年代に空間に糸や針金を張り巡らせ来場者の規則的な動きを阻むような作品をいくつか発表し、1970年開催の東京ビエンナーレ「人間と物質」展で立体作品を発表したのち、70年代に入り、方眼紙を色鉛筆で塗り分ける作品を発表、その後几帳面にボールペンで線を引いたシリーズ、目を凝らさないと見えないほどの薄い水彩で塗り分けるシリーズなどの紙作品を制作しながら、80年代からはキャンヴァス作品を発表しています。いずれも単純で丁寧な繰り返しの行為、ルールの中から生まれる結果を提示しています。村松画廊での初個展は1969年。その後11度の個展を同画廊で開催しています。

中原浩大(1961〜)は、80〜90年代に、彫刻の概念の拡張をはかる作品を、既製品を用いたりしながら様々なメディアで発表し、当時の美術界に衝撃を与えました。今展では、1989年村松画廊での初個展の際に発表した作品「ビリジアンアダプター」(豊田市美術館蔵)のエスキース作品など、2点のペーパーワークを展示いたします。

毛利武士郎(1923〜2004)は、前衛彫刻界のスター作家でありながら、突然に1964年以降パッタリと発表をやめてしまい、数年後には美術界と精神的のみならず物理的にも距離を置くべく富山に居を構え、一人ひっそりと制作に没頭しました。90年代以降は、東京の自宅を売却したお金で幕張の工業見本市にて購入した最新ドリル、旋盤機器を約3000万円で購入し、彫刻を形造る手の触覚を機械に委ね、コンピュータ操作をしながらステンレスの無垢材を掘り進めた作品を発表しました。今展では、1981年のレリーフ作品2点を展示いたします。この時期の作品は、まるで埋葬するかのように石膏で何かが埋め込まれており、それらの残欠が表層に顔を出す作品です。自己模倣を最も嫌った毛利が、過去の自らの手癖や仕事を葬るような作品シリーズです。村松画廊では、毛利の死後2005年に個展を開催し、初期作品から晩年のステンレス作品まで、発表しました。

美術界と一定の距離を保ちながら、自らの仕事に執着し没頭したそれぞれの作家の作品を皆様にご高覧いただけましたら幸いです。

最後になりますが、今展開催に際しご尽力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

Satoko Oe Contemporary

 

Art Collaboration Kyotoに参加いたします。

会期:2021年11月4日(木)〜 7日(日)
会場:国立京都国際会館イベントホール
〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池
11月4日(木):内覧会(招待者のみ)
11月5日(金) 12:00–19:00
11月6日(土) 12:00–19:00
11月7日(日) 12:00–17:00
※最終入場は閉場の1時間前まで。
※要日時指定
詳しくはこちら → Art Collaboration Kyoto

平田尚也「さかしま」

2021年9月25日(土)〜10月23日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

この度Satoko Oe Contemporaryでは、平田尚也(b.1991)の個展「さかしま」を開催いたします。

平田は、空間、時間、物理性をテーマに、インターネット空間で収集した既成の3Dモデルや画像などを素材とし、主にアッサンブラージュ(寄せ集め)の手法でPCの仮想空間に構築した彫刻作品を現実に投影し発表しています。仮像を用いることによって新たな秩序の中で存在するもう一つのリアリティを体現し、ありえるかもしれない世界の別バージョンをいくつも試すことによって現実の事物間の関係性を問い直し、また、彫刻史の現代的な解釈を考察しています。

平田の、現実と仮想の往来は速やかで、それぞれのクオリティの違いを楽しんでいるかのようです。現実に投影された作品の表情は様々で、写真であったり、3Dプリンターで出力された立体彫刻であったり、そして映像であったりしながら、仮想空間に存在する彫刻作品を現実世界に投影させています。

展覧会タイトルとなっている「さかしま」は、1884年に刊行されたJ.K.ユイスマンスの小説で、日本語版は澁澤龍彦が翻訳しています。貴族の末裔の男デ・ゼッサントが郊外の一軒家に篭り、隠匿生活を送りながら自らの部屋に人工楽園を築いてゆくという話です。

今展において、私たちが平田の築く人工楽園を垣間見る機会となれば幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

Satoko Oe Contemporary

 

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