S.O.C

Kenji INUMAKI, Kodai NAKAHARA, Bushiro MORI – from Muramatsu gallery collection

2021.12.14 – 2022.01.29
Opening hour:12.00-18.00
Closed on Sun, Mon, National holiday
Closed:12.26 – 01.10
Cooperation: Muramatsu gallery

Satoko Oe Contemporary

 

狗巻賢二、中原浩大、毛利武士郎 – 村松画廊コレクションより

2021年12月14日(火)〜1月29日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
冬期休廊:12月26日(日)〜1月10日(月)
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。
協力:村松画廊、川島良子(敬称略)

2009年にひとつの画廊が惜しまれつつも閉廊しました。その画廊、村松画廊は、銀座七丁目にあった村松時計店の付随施設として戦前より画廊業務を始めていたようですが、正確な業務開始時は不明とのこと。いずれにせよ長きに渡る美術画廊の歴史の中で、数々の名だたるアーティストの個展、企画展を開催してきました。私自身が自らのギャラリーを開き、四苦八苦しながら5年が経つ今、老舗村松画廊がどのようにアイデンティティを確立し、苦悩し、アーティストの伴走者として走り抜いてきたのか、大変興味があり、各所の皆様のご協力を経て今展を開催するに至りました。今展では、3名のアーティストに注目し、作品を展示させていただくことで、ひとつの画廊の使命、足跡まで感じ取っていただければと思っております。

狗巻賢二(1943〜)は、60年代に空間に糸や針金を張り巡らせ来場者の規則的な動きを阻むような作品をいくつか発表し、1970年開催の東京ビエンナーレ「人間と物質」展で立体作品を発表したのち、70年代に入り、方眼紙を色鉛筆で塗り分ける作品を発表、その後几帳面にボールペンで線を引いたシリーズ、目を凝らさないと見えないほどの薄い水彩で塗り分けるシリーズなどの紙作品を制作しながら、80年代からはキャンヴァス作品を発表しています。いずれも単純で丁寧な繰り返しの行為、ルールの中から生まれる結果を提示しています。村松画廊での初個展は1969年。その後11度の個展を同画廊で開催しています。

中原浩大(1961〜)は、80〜90年代に、彫刻の概念の拡張をはかる作品を、既製品を用いたりしながら様々なメディアで発表し、当時の美術界に衝撃を与えました。今展では、1989年村松画廊での初個展の際に発表した作品「ビリジアンアダプター」(豊田市美術館蔵)のエスキース作品など、2点のペーパーワークを展示いたします。

毛利武士郎(1923〜2004)は、前衛彫刻界のスター作家でありながら、突然に1964年以降パッタリと発表をやめてしまい、数年後には美術界と精神的のみならず物理的にも距離を置くべく富山に居を構え、一人ひっそりと制作に没頭しました。90年代以降は、東京の自宅を売却したお金で幕張の工業見本市にて購入した最新ドリル、旋盤機器を約3000万円で購入し、彫刻を形造る手の触覚を機械に委ね、コンピュータ操作をしながらステンレスの無垢材を掘り進めた作品を発表しました。今展では、1981年のレリーフ作品2点を展示いたします。この時期の作品は、まるで埋葬するかのように石膏で何かが埋め込まれており、それらの残欠が表層に顔を出す作品です。自己模倣を最も嫌った毛利が、過去の自らの手癖や仕事を葬るような作品シリーズです。村松画廊では、毛利の死後2005年に個展を開催し、初期作品から晩年のステンレス作品まで、発表しました。

美術界と一定の距離を保ちながら、自らの仕事に執着し没頭したそれぞれの作家の作品を皆様にご高覧いただけましたら幸いです。

最後になりますが、今展開催に際しご尽力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

Satoko Oe Contemporary

 

Art Collaboration Kyotoに参加いたします。

会期:2021年11月4日(木)〜 7日(日)
会場:国立京都国際会館イベントホール
〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池
11月4日(木):内覧会(招待者のみ)
11月5日(金) 12:00–19:00
11月6日(土) 12:00–19:00
11月7日(日) 12:00–17:00
※最終入場は閉場の1時間前まで。
※要日時指定
詳しくはこちら → Art Collaboration Kyoto

平田尚也「さかしま」

2021年9月25日(土)〜10月23日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

この度Satoko Oe Contemporaryでは、平田尚也(b.1991)の個展「さかしま」を開催いたします。

平田は、空間、時間、物理性をテーマに、インターネット空間で収集した既成の3Dモデルや画像などを素材とし、主にアッサンブラージュ(寄せ集め)の手法でPCの仮想空間に構築した彫刻作品を現実に投影し発表しています。仮像を用いることによって新たな秩序の中で存在するもう一つのリアリティを体現し、ありえるかもしれない世界の別バージョンをいくつも試すことによって現実の事物間の関係性を問い直し、また、彫刻史の現代的な解釈を考察しています。

平田の、現実と仮想の往来は速やかで、それぞれのクオリティの違いを楽しんでいるかのようです。現実に投影された作品の表情は様々で、写真であったり、3Dプリンターで出力された立体彫刻であったり、そして映像であったりしながら、仮想空間に存在する彫刻作品を現実世界に投影させています。

展覧会タイトルとなっている「さかしま」は、1884年に刊行されたJ.K.ユイスマンスの小説で、日本語版は澁澤龍彦が翻訳しています。貴族の末裔の男デ・ゼッサントが郊外の一軒家に篭り、隠匿生活を送りながら自らの部屋に人工楽園を築いてゆくという話です。

今展において、私たちが平田の築く人工楽園を垣間見る機会となれば幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

Satoko Oe Contemporary

 

平田尚也参加「TAMPA」展

会期:2021年8月12日(木)〜 28日(土)
会場:The 5th Floor 〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5F
時間:13:00-19:00
要予約


summer show

2021年7月24日(土)〜 8月7日(土)
2021年8月24日(火)〜 9月4日(土)
開廊時間:12.00-18.00
夏期休廊:8月8日(日)〜 23日(月)
日、月、祝、休
オープニングレセプションはありません。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

2019年7月、弊廊での個展で発表いたしましたオリンピックをテーマにした丹羽良徳の映像作品「想像したはずの共同体」とドローイング作品はじめ、池崎拓也の平面作品、Kesang Lamdarkのポスター作品、9月から個展を予定しております平田尚也の平面と立体、長谷川繁のドローイング、升谷真木子のペンシルドローイングの作品等で構成いたします。何卒よろしくお願いいたします。

丹羽良徳の映像作品「想像したはずの共同体」は、2020年に予定されていた東京オリンピックを背景に、弊廊にて2019年7〜9月の、翌年に予定されていたオリンピック、パラリンピックと同会期に個展にて発表したオリンピック開催を巡るフェイクドキュンタリー作品です。

同作は、戦後64年の東京オリンピックに重ね日本が歩んだ経済成長に重ね経済界からは熱烈に歓迎されたことに立ち戻ります。しかしながら、歴史上の国家的危機や福島の災害による放射能汚染、国際化における移民問題などの経験を経て、もはや日本はかつてのような状況ではないことは明らかです。この作品では、2020年東京オリンピックを舞台として各国のオリンピック選手、監督へのインタビューや1964年に開催された東京オリンピック当時の記録映像、安倍首相の政治演説などオリンピックをめぐる様々な立場や、時代が異なる言説をつなぎ合わせ、2020年東京オリンピックの全種目において、誰もが実際には起こるとは思えない日本人選手のボイコットという設定のフィクションドキュメンタリー映像です。

つい先日までの常識では、映像は真実を写す道具として世界で認識されていたものが、テクノロジーの発達によってあっさり崩されました。しかしながら、人はどこかその映像そのものが真実であると信じたい『欲望』をどこかに感じているのも確かです。今日では、およそあらゆるニュースやメディアに流されるソースや情報が配信者の意思に沿って改変され、捏造され、拡散されつつありますが、あらゆる情報が偽物であると疑わないといけない世界は人を疲弊させるだけです。このようにフェイクニュースがもたらす問題は、現実社会における混乱の発生、権力者による政治利用の他にも、人間が生活を営む上で重要となる「理性」を破壊するのではないかという危惧すら感じつつあります。

映像全体のストーリーと、登場人物の発言内容が相違する状況を創作することによって、我々が予測または欲望している未来像はどのような思想と結びつき、どこから生まれるか、それは自分が希望する未来がそのまま予測する未来像として反映されるものなのかを考えると同時に、我々日本が歩んだ戦後近代史を改めて考え直します。

何卒よろしくお願いいたします。

Satoko Oe Contemporary

 

丹羽良徳参加「ルール?」展

会期:2021年7月2日(金)〜 11月28日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
時間:平日11:00-17:00 土日祝11:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館:火曜日(11月23日は開館)


長谷川繁、升谷真木子参加「花、あたらし」

会期:2021年5月31日(月)〜6月12日(土)
会場:art speace kimura ASK?(2F)
時間:11:30~19:00 ※日曜休廊  ※最終日17:00まで
企画・キュレーター:仲世古佳伸


長谷川繁「スナック死●ゲル」

会期:2021年5月28日(金)、29日(土)、30日(日)
会場:旧 喫茶・スナックユカ(愛知県瀬戸市栄町1 (名鉄尾張瀬戸駅から5分程度 ))
時間:11:00-19:00
トーク:5月30日(日)15:30- (※受付終了しました) ゲスト:佐藤克久 Art Space & Cafe Barrackにて(瀬戸市末広町1-31-6)
協力:加藤哲也、ギャラリー太陽、Satoko Oe Contemporary、Art Space & Cafe Barrack(近藤佳那子、古畑大気)
コーディネート:田口美穂
<マスク着用、手指消毒など感染症防止対策にご協力をお願いします>

長谷川繁「種まく人」

2021年6月1日(火)〜 7月3日(土)
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
オープニングレセプションはありませんが、6月5日(土)にアーティストが在廊いたします。
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

「種まく人」というタイトルを聞いたとき、ミレーのそれを思い浮かべるでしょうか、ゴッホの数ある同タイトル作品のうちのひとつでしょうか。それとも別の画家の作品でしょうか。その絵を実際に見たことがなくても、タイトル「種まく人」は広く知られています。

多くの画家が題材としてきた「種まく人」、これを展覧会タイトルにした理由を、「誰もがよく知っている絵画のタイトルを引用したかっただけ」で、例えばそれは「ひまわり」でも、「叫び」でも良かったのだけど、オランダに長く暮らし、野菜や果物を多く描いてきた自分にとって、「種まく人」は無関係ではないと思った、と、長谷川は言います。

「自分の絵で何か伝えたいことがあるわけではなく、描きたい美しい風景や、ディーヴァがいたわけではないけれど、ただ絵が描きたかった。絵を描くために、記憶の中にある自分が心を揺り動かされた古今東西の名画に登場するモチーフを抽出し、分解し、再構築して自分なりの描き方に落とし込む、という実験を今までずっとしてきた。例えば野菜を描けばアルチンボルドや若冲と、カーテンを描けばオランダの室内画と、椅子を描けばゴッホの絵と接続することができるが、自分が描くそれらは、魚は魚ではなく、りんごはりんごではない。まるで禅問答のようだけど、全ては「ただ絵を描く」ためにそこに描かれているだけなんです。」

新型コロナウィルスが猛威をふるい、世界中が沈黙し絶望の空気に包まれていたとき、画家たちはそれぞれがまるで「種をまく」かのように、いつかその絵が人目に触れる日を想像し筆を動かしていたと思うのです。その筆の動きを想像し、音に耳を澄まし、目の前の絵画に対峙する喜びは、まるでバルビゾン派が農民の生活を描くことで伝えた「生きる喜び」のようですが、今の時世では「当たり前の奇跡」です。その当たり前の奇跡を、より多くの方が体験できますよう、ギャラリーを開けられる喜びを、忘れないでいたいと思います。

長谷川繁インタビュー映像2021(13分20秒)*画像をクリックするとYouTubeに飛びます:

Satoko Oe Contemporary

 

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