S.O.C

winter show – 平田尚也、ケサン・ラムダーク

2023年11月21日(火)〜 12月16日(土)
開廊時間:12.00-18.00
休廊日:日、月、祝

ケサン・ラムダーク(b.1963)は、インドのダラムサラで生まれチベットに戻りますが、その後すぐにスイスに移住し現在もチューリッヒで活動しています。ラムダークの作品素材は様々で、それはまるで彼の複雑な出自を織り込むかのように用いられています。プラスチック製の彫刻と鏡張りのライトボックスは、彼の追放された多文化育成の証拠です。適切な文化空間の探求は最終的に内向きになり、ヨーロッパに自身の身を置きながらチベットの遺産を理解し再接続するように制作しています。ラムダークのチベット西部のアイデンティティは、チベットと西洋両方の文化のバランスを理解し、見つける能力にあります。髪の毛からプラスチック、ビール缶からマニキュアまで、身の回りに溢れている素材を組み合わせることで、ラムダークは自身の生活と作品を結びつけます。

平田尚也(b.1991)は、空間、時間、物理性をテーマに、インターネット空間で収集した既成の3Dモデルや画像などを素材とし、主にアッサンブラージュ(寄せ集め)の手法でPCの仮想空間に構築した彫刻作品を現実に投影し発表しています。仮像を用いることによって新たな秩序の中で存在するもう一つのリアリティを体現し、ありえるかもしれない世界の別バージョンをいくつも試すことによって現実の事物間の関係性を問い直し、また、彫刻史の現代的な解釈を考察しています。今年の3月には、広島市現代美術館のリニューアルオープン展にてVR作品を発表いたしました。東京都現代美術館で12月2日(土)から始まる「シナジー、創造と生成のあいだ」展(2024年3月3日(日)まで)では、Unexistence Gallery(原田郁/平田尚也/藤倉麻子/やんツー)として参加いたします。

この機会にお運びいただけますようお願い申し上げます。


 

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